ベルガモットの品種

ベルガモットの品種 ベルガモット

ベルガモット(Citrus bergamia)は、香りや果実を楽しむ柑橘として、紅茶のアールグレイや精油でおなじみです。国内外で栽培される主要品種と、家庭栽培に向いた系統があり、それぞれ特徴や香りの個性が異なります。

正統ベルガモット品種

商業用の精油やアールグレイティーに使用されるのは、ベルガモット(Bergamot、Citrus bergamia Risso)の正統品種です。学術文献や農園の栽培記録によると、世界のベルガモット樹の約70%は Fantastico(ファンタスティコ) が占めています。

Fantastico(ファンタスティコ)

ファンタスティコ(Fantastico)

ファンタスティコは、フェミネッロとカスティアーロの優れた特徴を組み合わせて改良された品種です。搾油率が高く、病害虫にも強いため、商業栽培で非常に信頼されています。

特にアールグレイ用の精油やアロマオイルの原料として重宝され、安定した香りと品質を求める場合に最適です。

Femminello(フェミネッロ)

フェミネッロ(Femminello)

フェミネッロは早生の品種で、果皮が薄く、香りが豊かに広がります。その華やかでフレッシュな香りは精油や香料用として人気が高く、香りを楽しむ用途に適しています。

栽培も比較的容易で、早めに果実を収穫できるのも特徴です。

Castagnaro(カスティアーロ)

カスティアーロ(Castagnaro)

カスティアーロは樹勢が強く、果実はやや大きめに育ちます。精油の含有量は平均的ですが、耐病性に優れており、安定した栽培が可能です。

香りはしっかりとした柑橘感を持ち、商業用・家庭用のどちらでも活用できるバランスの良い品種です。

これらの品種は、香料や紅茶用に正規に使われる信頼性の高いベルガモットです。

バロチン(Balotin)の特徴

バロチン(Balotin)

一方、家庭栽培や香りを楽しむ用途で流通しているのが バロチン(Balotin Bergamot、Citrus balotina Piot. et Turp) です。

近年も国内農園で苗木が販売され、家庭用の香り栽培として人気があります。

  • 香りは個性的で野性的な印象を持つ
  • 果実はやや小さめで、お菓子や料理に香りを活かす用途に向く
  • 商業用精油やアールグレイ用とは用途が異なるが、家庭での香り体験や観賞用として十分楽しめる

バロチンは香りの個性が魅力で、家庭で香りや料理に活かす栽培に向いています。正統品種とは用途や香りの方向性が異なるだけで、品質や栽培価値が劣るわけではありません。

品種ごとの違いと選び方

ベルガモットを栽培する際は、用途に応じて品種を選ぶと満足度が高まります。

特徴正統品種バロチン
香り柑橘のフレッシュさと甘さのバランスが良く精油・紅茶向き柑橘感の中にわずかにハーブのような清涼感が混ざる
果実搾油や精油用に適した果実やや小さく香り利用向き
栽培・利用商業栽培、精油、アールグレイ家庭栽培、観賞、香りを楽しむ用途

用途や栽培環境に応じて、正統品種とバロチンのどちらを選ぶか決めると良いでしょう。

栽培のポイント

ベルガモットの苗
  • 幼苗期(二〜三年生)までは防寒対策が必要
  • 日なたを好むが強い直射日光は避ける
  • 露地栽培は寒冷地では難しい
  • 収穫期は地域や気候により11月下旬〜翌年2月下旬
  • 1本で結実可能で、植え付けから収穫まで3〜5年が目安

果皮は精油やマーマレード、果汁は健康食品、枝葉や未熟果からはプチグレン精油も採れます。家庭栽培では、香りや観賞としても楽しめる多用途な柑橘です。

ベルガモットの育て方
「ベルガモット」と聞くと、ハーブとしてのベルガモットティーや柑橘の香りを思い浮かべる人も多いでしょう。実は、ベルガモットにはハーブ(モナルダ属)と柑橘の2種類があり、それぞれ育て方や楽しみ方が異なります。 ハーブのベルガモット(モナルダ属)...
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