癒しの香りをくれる、美しい花の世界へようこそ。
ベルガモットと聞いて思い浮かぶのは、紅茶の香りづけにも使われる爽やかな香り。けれど実は「ベルガモット」と呼ばれる植物には、2つの異なる種類があるのをご存じでしょうか?
それぞれの花は、姿も香りもまったく異なります。

ここでは、ベルガモットの花について、やさしく紹介していきます。
ベルガモットの種類と咲く花
白い花を咲かせる「ベルガモット・オレンジ(柑橘)」

アールグレイの香りづけとして知られる、柑橘系のベルガモット(Citrus bergamia)。
こちらはミカン科の常緑樹で、春から初夏にかけて白く小さな花を咲かせます。
花びらは繊細で、すっきりとした純白。葉のグリーンとあいまって、清らかな印象を与えてくれます。
華やかな花が咲くハーブのベルガモット「モナルダ」

もう一つのベルガモットは、ハーブとして親しまれる「モナルダ属」の植物。
英名で“Bergamot”と呼ばれることから、日本でも「ベルガモット」と呼ばれることがあります。
代表的なのは「モナルダ・ディディマ」などの品種で、赤やピンク、ラベンダー、白の華やかな花を咲かせます。細かい花びらが花火のようにふわっと広がるのが特徴です。
ベルガモットの花には、香りがあるの?
ベルガモット・オレンジ(柑橘系)の花の香り
香りはとても控えめで、やさしい印象。ほんのり甘く、オレンジの花のような清らかさがあります。
ただし、アロマオイルや香水などに使われるベルガモットの強い香りは、果実の皮から抽出されたものです。花そのものには、あの「ベルガモットらしい」香りはあまり感じられません。
やさしく香る、静かな白い花。
派手さはないけれど、凛とした美しさを感じさせてくれます。
モナルダ(ハーブ系)の花の香り
赤や紫の華やかな花を咲かせるモナルダは、見た目も香りも印象的なハーブです。
でも、香りの主役は「花」ではなく、葉や茎の部分。
花にもほんの少し香りはありますが、爽やかなミントや柑橘に似た香りをしっかり感じられるのは葉の方です。
この葉の香りを楽しむために、ハーブティーやポプリに使われることが多いです。
花が咲く時期は?花が終わったらどうする?
ベルガモット・オレンジ(柑橘系)の開花時期
開花時期:4月〜6月ごろ
春の空気に包まれる頃、小さく白い花が咲き始めます。
ひとつひとつは控えめながら、木全体がふんわりと甘く爽やかな香りに包まれるような、優しい存在感。
花は比較的短期間で散ってしまいますが、初夏にはそのあとにグリーンの果実がふくらみ始め、秋にかけて香り高く育っていきます。
花が終わった後のお手入れ
特別な手入れは必要ありませんが、花が終わったあとは風通しのよい環境で育て続けることが大切です。
夏以降に実をつける準備が始まるので、栄養のある土を保ちつつ、葉に虫がつかないように注意しましょう。
モナルダ(ハーブ系)の花の香り開花時期
開花時期:6月〜8月ごろ
初夏から盛夏にかけて、赤やピンク、白の花がまるで炎のようにふわっと咲き誇ります。
庭に1株あるだけで、ミツバチや蝶が集まる楽園のような雰囲気に。さわやかでスパイシーな香りが、夏の風に乗って漂います。
花が終わった後のお手入れ
咲き終わった花はこまめに摘み取る(切り戻す)のがおすすめです。そうすることで株の体力が回復し、根にしっかり栄養がまわります。
放っておくとタネをつけてしまい株が疲れるので、花がしおれたら早めにカットしましょう。
切り取った花はドライにして香りを楽しむのも◎。

ベルガモットの花の使い方と楽しみ方
ガーデニングや切り花に

モナルダは多年草として育てやすく、夏の花壇を華やかに彩ります。
切り花としても日持ちが良く、活けるだけで空間がぱっと明るくなります。
ドライフラワーにしても◎。
柑橘のベルガモットは、温暖な気候でないと育てにくい面もありますが、鉢植えなどで育てられる場合もあります。花や葉の香りを楽しんでください。
ハーブティーやポプリに

モナルダの葉はハーブティーに、また乾燥させてポプリやサシェにも使えます。
ほんのり甘く、心をゆるめてくれる香りは、癒しのひとときにぴったりです。

ベルガモットの花言葉
ベルガモット・オレンジ(柑橘系)の花言葉
「心の豊かさ」「爽やかな魅力」
香りから連想されるように、内面のやさしさや落ち着きを意味する言葉です。
モナルダ(ハーブ系)の花言葉
「安らぎ」「燃える思い」
鮮やかな花色と、心を落ち着ける香りから来たもの。情熱と癒しをあわせもつ、不思議な魅力を伝えてくれます。

同じ「ベルガモット」と呼ばれる花たちが、まったく違う姿と香りで私たちを魅了してくれる—
その多様さも、ベルガモットの美しさのひとつです。
庭に、部屋に、ハーブティーに。
あなたの暮らしのどこかに、やさしく香るベルガモットの花を添えてみませんか?

