ベルガモットは、紅茶のアールグレイにも使われる爽やかな柑橘系の香りで知られています。
香りの印象だけでも心地よく感じられるベルガモットですが、「精油」として使うことで得られる効能は、さらに奥深いものです。
ベルガモット精油とは?

ベルガモット(学名 Citrus bergamia)は、イタリア南部カラブリア地方を主な産地とする柑橘類の果実。果皮から得られる精油は、他の柑橘系と違って、爽やかな中にもほんのりと甘くフローラルな香りを含んでおり、アロマテラピーの世界でも非常に人気があります。
香りによるリラクゼーション効果に加え、肌や消化器系、免疫系などへの直接的なアプローチが期待できるのが、精油としての大きな魅力です。
ベルガモット精油の主な効能と働き
リラックス・ストレスケア

ベルガモット精油は、脳に作用し自律神経のバランスを整える働きがあるとされます。
ストレスや緊張、不安をやわらげるサポートとして最適で、「天然の精神安定剤」と呼ばれることも。
就寝前や、仕事の合間のリフレッシュにおすすめです。
気分を明るくする(抗うつ作用)

ベルガモットに含まれるリモネンやリナロールといった芳香成分は、気分を持ち上げる効果が期待され、うつ気分や落ち込みの緩和にも役立つとされています。
心が沈みがちなときに、そっと寄り添ってくれる香りです。
抗菌・抗ウイルス作用

ベルガモット精油には、空気中の菌やウイルスに対して作用する抗菌・抗ウイルス成分が含まれています。
風邪やインフルエンザのシーズンには、室内ディフューズで空間を清潔に保つ手助けに。
消化促進・食欲回復

伝統的に、柑橘系精油は消化を助ける作用があるとされています。
ベルガモットも例外ではなく、胃の不快感や食欲不振に対して穏やかに作用。希釈したオイルでお腹をマッサージするのもおすすめです。
肌トラブルのケア(※要注意)

ニキビや脂性肌のケアとしても知られていますが、ベルガモット精油には光毒性があるため、肌への使用は慎重に。
フロクマリンフリー(FCF)タイプを選ぶことで、安全性が高まります。

アロマセラピーでのおすすめの使い方

芳香浴(ディフューザー・アロマストーン)
部屋に香りを広げて、リラックス空間を演出。気持ちを切り替えたいときや、就寝前に。

トリートメント(マッサージ)
キャリアオイルに1~2%の濃度で希釈し、首筋やお腹、肩まわりなどにマッサージ。消化促進や緊張の緩和、むくみケアにも◎

バス(アロマバス)
天然塩やバスオイルに1~3滴混ぜて入浴剤に。全身の緊張をほどき、気分をリセットできます。

アロマスプレー・ルームフレグランス
抗菌・リフレッシュ作用を活かして、ルームスプレーやリネンウォーターとして活用。
ベルガモット精油使用時の注意点
- 光毒性に注意
ベルガモット精油には、紫外線と反応して肌にダメージを与える「光毒性成分(フロクマリン)」が含まれています。肌につけた後は直射日光に当たらないようにする、もしくはFCFタイプを使用しましょう。 - 妊娠中・授乳中・小児の使用
高濃度での使用は避け、医師や専門家に相談を。 - 原液使用はNG
必ずキャリアオイルなどで希釈し、パッチテストを行ってから使いましょう。


ベルガモット精油は、香りの癒しだけでなく、植物が持つ成分そのものの力を活かして、心と体の両面からやさしくサポートしてくれます。
自然のちからを感じる時間は、慌ただしい日々にこそ必要なもの。ほんの数滴のアロマオイルが、あなたの一日を軽やかに変えるきっかけになるかもしれません。
香りを深呼吸しながら、心と体をいたわるひとときを、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。



